小学生向けキャリア教育、評価ツール公開…パーソルキャリア

公開日時:2024-11-15 15:45:05  
カテゴリ:教材・サービス/授業

“はたらく”を考えるワークショップ ルーブリック
“はたらく”を考えるワークショップ ルーブリック
“はたらく”を考えるワークショップ ルーブリックの使い方ガイドブック
“はたらく”を考えるワークショップ ルーブリックの使い方ガイドブック
小学校・中学校向け “はたらく”を考えるワークショップ
小学校・中学校向け “はたらく”を考えるワークショップ
小学校・中学校向け “はたらく”を考えるワークショップ
小学校・中学校向け “はたらく”を考えるワークショップ
 パーソルキャリアは、全国の小学校・中学校に無償で提供しているキャリア教育プログラム「“はたらく”を考えるワークショップ」において、小学生向けのアウトカム評価を促進するための独自ルーブリックを開発し、公式Webサイトで公開した。これにより、児童の学習意欲や進路目標の達成度を評価しやすくなる。

 アウトカム評価とは、活動を通じて子供たちの意欲や態度、能力がどのように変化したかを評価する手法。ルーブリックは、学習の到達目標を複数の評価項目に分け、それぞれの達成度を段階的に示す評価指標である。これにより、教員と児童がワークショップの目標を共有し、学習目標を明確にすることができる。今回のルーブリックは小学4年生から6年生を対象に設計され、児童が自己評価を通じて学びの進捗や目標達成度を確認できるようになっている。

 このルーブリックは、「動機づけプログラム」や「おとなインタビュー」など、パーソルキャリアが提供するすべてのワークショップで活用できる。学習指導要領「生きる力」や経済産業省の「新社会人基礎力」を育むことを目的としており、瀬戸SOLAN学園初等部の三宅貴久子副校長が監修し、明治大学の荒木淳子准教授と創価大学の高橋薫准教授が「使い方ガイドブック」の編集に参加している。

 児童は授業の冒頭でルーブリックに基づいて目標を設定し、授業後に自らの達成度を評価する。このプロセスを通じて、学びを振り返り、キャリア意識の向上と行動変容を実感することができる。ルーブリックは「S(優秀)」「A(達成)」「B(改善が必要)」「C(方向性の修正が必要)」の4段階で評価し、児童が目標に向けてどのように進んでいるかを具体的に把握することが可能だ。

 さらに、公式Webサイトで無料公開された「使い方ガイドブック」には、ルーブリックの具体的な使用方法や導入のメリット、効果的な活用方法が詳しく解説されている。教育機関の関係者やキャリア教育に関心を持つ人々にとって、参考になる内容となっている。
<佐藤愛>