ジェットラン・テクノロジーズは2024年11月より、教育機関向けに「アカデミックプラン【無償】」を提供開始した。このプランは、自然言語処理APIを活用し、学生の表現力を伸ばすとともに、不適切な内容の検知や防止を支援することを目的としている。2023年度には東京工業高等専門学校の学生が卒業制作に同プランを採用し、その成果を国内外で発表した実績がある。
教育現場では、AIの普及に伴い、情報リテラシーや著作権の理解、倫理教育の重要性が高まっている。一方で、AIを利用したコンテンツ生成技術の進歩により、不適切なコンテンツの生成やAIによる不正利用が増加傾向にあり、教育機関での管理が課題となっている。同社は、こうしたニーズに応えるため、アカデミックプランを開発した。
アカデミックプランで提供される主要APIには、「反応予想・感情判定API」「いじめ・暴力・差別・NGワード検知API」「ジェンダー・ハラスメント検知API」「不正なAI使用防止・AI活用判定API」「ユニーク度算定API」「個人情報検知API」「アダルト内容検知API」の8つのAPIが含まれる。これらのAPIは、教育機関でのリテラシー向上やAIリテラシー教育、不正防止のためのツールとして利用される。
たとえば、反応予想・感情判定APIは、文章内の感情の変化を解析し、読み手の反応を予測することで、教育現場でのコミュニケーションやメッセージ作成において、誤解を招く可能性のある表現を見つけ、修正を促すことができる。また、いじめや差別表現が含まれている場合、検知APIがそ個所を指摘し、適切な対応を促すことが可能だ。
AIの利用が教育現場で増える中、不正なAI使用防止APIを活用することで、学生がAI生成ツールを不正に利用していないかをチェックし、AIリテラシー教育に役立てることができる。アカデミックプランは、学生の健全な成長とリテラシーの向上を支援し、教育現場でのAIの適切な利用を促進する。
ジェットラン・テクノロジーズは、革新的な自然言語処理技術とAIソリューションを提供する企業として、国内外で多様な分野での事業展開を行っている。今後も、教育機関向けの支援を充実させ、AIリテラシー教育やコンテンツ適正化の分野での活用促進を目指している。
教育機関向け「アカデミックプラン」ネット上の倫理教育推進へ
公開日時:2024-11-14 10:46:42
カテゴリ:教材・サービス/授業