環境省は2024年11月11日、「2024年度環境教育・ESD実践動画100選」をWebサイトに公開した。子供（幼少期〜高校生）を対象としたSDGsや環境教育、ESDの実践取組として選定された動画が、学校教育部門と社会教育部門で計36本掲載されている。

　持続可能な社会を実現するためには、社会におけるさまざまな問題を、自らの問題として主体的に捉え、取り組むことが求められる。そのような問題の解決につながる新たな価値観や行動の変容を促す教育が環境教育・ESDであり、その実践を社会に広げていくことが重要だという。

　そこで環境省は、環境教育・ESDの実践の優良事例の動画を「環境教育・ESD実践動画100選」として公募により選定。実際の現場で実践するヒントになるよう、優良事例のショーケースとして2023年度より公開している。

　今回新たに公開されたのは、2024年度に公募した中から、審査を経て選定された36件。学校教育部門で、兵庫県立明石北高等学校 科学探究部生物班（兵庫県）の「『特定外来生物クビアカツヤカミキリの分布拡大阻止へ』〜地域・企業・専門機関と連携した取組〜」、多摩市立多摩第二小学校（東京都）の「ESDで見つけた みんなの笑顔の記録」など13動画。社会教育部門では、環境カウンセラー千葉県協議会（千葉県）の「『水環境体験教室』のご紹介」、タイチ（愛媛県）の「第10回小池海岸藻場作り」など23動画。

　選定された動画は、環境省のWebサイトに掲載のほか、公式YouTubeチャンネル「環境教育・ESD」や、イベントなどで発信する。また、12月1日に開催されるESD推進ネットワーク全国フォーラム2024において、認定書授与を行う予定。

＜木村 薫＞

reseed （リシード）公開URL：https://reseed.resemom.jp/article/2024/11/13/9799.html