EdTechカンパニーのレアジョブは2024年11月8日、学研ホールディングス（学研HD）と資本業務提携契約を締結したと発表した。これにより、両社は教育事業の拡大を目指し、シナジーを創出することを目指す。特に、オンライン英語教育や資格事業において、両社の強みを生かした協業が期待される。

　レアジョブは2007年の創業以来、オンライン英会話「レアジョブ英会話」を中心に英語関連サービスを提供してきた。2020年にはAIスピーキングテスト「PROGOS」を開始し、約4年で延べ66万人以上が受験している。さらに、2021年にはオンライン予備校「資格スクエア」をグループに加え、法人向け研修サービスを含めたリスキリング事業を展開している。2023年にはALT派遣事業を展開するボーダーリンクがグループに加わり、個人向け・教育機関向けに子供・子育て支援事業を展開している。

　一方、学研HDは1946年の創業以来、教育事業と医療福祉事業を展開している。グループ中期経営計画「Gakken2025」では、リカレント・リスキリング・グローバルの新規領域強化を重点戦略に掲げ、デジタル基盤の強化を推進している。両社の提携により、特に子供からビジネスパーソンまで幅広い世代を対象とした教育・リスキリング領域での事業拡大が見込まれる。

　今後は、学校教育・オンライン英語・資格事業など、両社の既存事業の中でも親和性の高いサービスを中心に協業を進める。また、中期的には新たな学習領域への進出も視野に入れ、人材交流やAIなど先進的な技術を積極的に取り入れた技術開発にも挑戦していくという。

＜佐藤愛＞

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