CoIU設立基金は2024年11月より、「Well-being - 医療／福祉等」の研究・実践・教育の連携拠点である富山県射水市内の小学校において、三菱電機のドップラーセンサー「エモコアイ」を活用し、授業形式や教師の説明の仕方等とクラス全体の興味関心との関連について研究を開始する。

　CoIU設立基金は2026年4月に開学予定の大学「Co-Innovation University（仮称）」を運営する一般社団法人。2023年2月には、「Well-being - 医療／福祉等」の研究・実践・教育の拠点として、同大学構想における15番目の地域拠点を富山県射水市に設置すると発表。今回、その具体的な取組みを発表した。

　第1弾PoC（概念実証）は、11月より射水市内の小学校にて開始。三菱電機と共同で同社のドップラーセンサー「エモコアイ」を用いた分析やアンケート調査を通じ、授業形式や教師の説明の仕方等とクラス全体の興味関心との関連について研究する。対象教科は、国語、算数、理科、社会を想定しているという。

　「エモコアイ」は、電波を用いて非接触で人の脈波信号を高精度に計測して感情を解析するセンサーで、今回使用するセンサーユニットは、プロトタイプとなっている。

　CoIU設立基金は今後、研究結果を通じて、教育の質をより高めたいと願う教師が授業形式や進め方の工夫検討に生かすためのヒントを提供し、富山県射水市と共に、教育分野におけるWell-being向上を目指すとしている。

＜川端珠紀＞

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