東京都荒川区は、内田洋行の支援を受け、教育ICT環境の大幅な刷新を行った。これはGIGAスクール構想第2期の一環で、児童生徒に1人1台のPCを提供し、教職員がどこでも仕事を行える最先端のICT環境を整備するもの。新たな環境は、Google社の学習系環境とMicrosoft社の校務系環境を仮想デスクトップで接続し、教職員が1台のPCですべてのシステムにアクセスできるハイブリッド環境を実現した。

　荒川区では、2024年9月1日から教職員が新しいICT環境を利用し始め、2025年4月1日からは小学校24校と中学校10校の児童生徒が利用を開始する予定。このプロジェクトでは、内田洋行がPCやネットワーク機器の設定、プロジェクトマネジメントを担当し、全体の利用環境を設計・構築した。

　新システムでは、学習系環境に「Chromebook」、校務系環境に「Microsoft 365 Education A5」、ゼロトラストセキュリティの新システムを導入。これにより、教職員は1台のPCで校務環境と学習環境を使い分け、セキュアに業務を行うことが可能となった。また、学校ネットワークを10G対応に刷新し、高速かつ安定した通信を実現。オンライン教材や高精細動画の利用時にも快適な授業が可能となる。

　さらに、学習eポータル「L-Gate」を活用し、PCの一括管理やデータ連携を強化。新機能により、教職員の負担を軽減し、効率的な運用を支援する。内田洋行は、荒川区の教育環境の向上を目指し、教職員が児童生徒に向き合う時間を創出するためのシステム運用支援を続ける方針であるという。

＜佐藤愛＞

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