東急は2024年11月より、渋谷区立の小学校やN高・S高校において「まちづくり」をテーマとした探究学習の授業支援を開始する。創立以来100年以上に渡って進めてきたまちづくりの歴史やノウハウをもとに授業プログラムを作成し、提供していく。
「主体的・対話的な深い学び」を実現できる探究学習が求められている今、渋谷区では、2024年4月から区立の全小中学校において、従来の総合的な学習の時間を年間70時間から約150時間に拡大。毎日、午後の時間を探究にあてる取組みがスタートするなど、探究学習を充実させる動きが進んでいる。
東急は、これまで交通・都市開発・生活サービスが一体となった長期視点でのまちづくりを手掛け、生活に密着したさまざまな事業を展開してきた。そこで、まちづくりの歴史をベースに、駅や商業施設、オフィス、サービスなど幅広い事業やノウハウを生かし、リアルな体験を含んだ授業プログラムを提供する。
授業プログラムの基本的な流れは、幅広い事業経験をもつ東急社員が講師として「将来、どのようなまちが必要か」といった探究のメインテーマを掲げ、まちづくりの基本の考え方や参考事例として東急の取組みを紹介(インプット)し、児童生徒がチームごとに探究を実践し発表(アウトプット)する形式。
授業を通して探究の進め方を学ぶだけでなく、まちづくりに興味をもち、自分の住んでいる街への愛着心を醸成する。さらに高校では、教室内の講義だけではなく、施設を見学するフィールドワークや、グループの施設に向けた施策の立案から実行、効果検証までを行うプログラムも提供する予定。より実社会に近いプログラムを実施することで、企業で行われているプロジェクトの進め方や難しさを体感し、社会に出るうえで必要な力を身に付けることを目指す。
東急は、取組みを通じて、次世代を担う児童生徒たちが予測不能な時代を明るくしなやかに生き抜き、自分自身で未来を切り開いていく力を身に付けることに貢献するという。また、教育現場や児童生徒からの声をもとに検証を重ね、授業プログラム内容の拡充を進めるとともに、質の高い探究学習を提供することを目指すとしている。
東急、探究学習「まちづくり」渋谷区立小やN高などへ提供
公開日時:2024-10-31 15:45:03
カテゴリ:教材・サービス/授業
- 授業プログラム例
- 画像出典:東急
- 授業プログラムの基本的な流れ
<木村 薫>
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