アイヌ民族文化財団が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)は2024年10月より、「ウポポイ誘客促進戦略」に基づき岡山県、広島県、徳島県の高校図書館にアイヌ民族に関連する書籍パッケージを無料で貸出するサービスを開始した。期間は2025年3月までの半年間。アイヌ文化への理解を促進するという。
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は2020年、アイヌ文化の復興や創造などの拠点として北海道白老町にオープン。道内初の国立博物館「国立アイヌ民族博物館」、アイヌ文化を五感で感じる体験型フィールドミュージアム「国立民族共生公園」、アイヌ民族による慰霊を実現するための「慰霊施設」から成り、ポロト湖のほとりで触れる、体験するなどアイヌ文化や歴史を体感できる。
今回は、アイヌ民族に関連する書籍50冊を1つのパッケージとして、岡山県、広島県、徳島県の高校図書館に無料で貸し出す。日常生活の中でアイヌ文化に触れる機会が少ない西日本において、学校生活などの中で気軽にアイヌ文化に触れられる機会を創出し、アイヌ文化への理解を促進することを目的としている。
貸出先の対象高校は、岡山県立岡山東商業高等学校、近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校、徳島県立城北高等学校、徳島県立脇町高等学校の4校。
書籍の貸出期間中は、多くの生徒や先生にアイヌに関連する書籍を読んでもらえるよう「読書感想文の募集」「アイヌ文化を体験できる企画」などを実施するほか、高校地域内にある蔦屋書店においてもアイヌ民族に関連する書籍の特設コーナーを期間限定で設ける。
ウポポイは今後の貸出しにおいて、利用希望校の募集を行う予定だという。
アイヌ関連書籍パッケージ、貸出サービス開始
公開日時:2024-10-29 16:15:03
カテゴリ:教材・サービス/その他
- ウポポイ、書籍パッケージ貸出サービス
- 画像出典:ウポポイ
- 岡山県立岡山東商業高等学校の貸出しコーナー
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- 近畿大学附属広島高等学校・中学校東広島校の貸出しコーナー
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- 徳島県立城北高等学校の貸出しコーナー
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- 徳島県立脇町高等学校の貸出しコーナー
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<宮内みりる>
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