LINEヤフーら3者、山形県のAI人材育成で協定締結

公開日時:2024-10-18 14:15:04  
カテゴリ:事例/企業×学校

山形県内のAI教育推進に係る包括連携協定を締結
山形県内のAI教育推進に係る包括連携協定を締結
画像出典:LINEヤフー
LINEヤフーテックアカデミー
LINEヤフーテックアカデミー
 LINEヤフーとキラメックス、山形県の産学官連携コンソーシアム「やまがたAI部」の3者は2024年10月9日、山形県内におけるAI人材育成に関する協定を締結した。県内の企業や高校向けにAI・生成AIのリスキリングプログラムを提供するほか、やまがたAI部の活動を資金面でも支援する。

 LINEヤフーとキラメックスは、2022年にプログラミング未経験者からエンジニアへのリスキリングを支援する「LINEヤフーテックアカデミー」を開設。2024年には、LINEヤフーのグループ社員に提供していたAI・生成AIのリスキリングプログラムなどを法人向けに展開し、全国のAI・デジタル人材の育成を進めている。

 一方で、野村総合研究所が毎年公表している各都道府県のデジタル化の可視化を目的とした2023年の「都道府県別DCIスコア」をみると、地方と都市部の間には顕著な格差が存在している。

 そこで、今回、山形県内の高校生を対象にAI教育を行う「やまがたAI部」との協定を締結。10月9日より、高校・企業向けにAI・生成AIのリスキリングプログラム「AI活用アカデミア」の提供を開始した。

 高校向けは、実証実験として一部の高校生に向けて提供を開始。「AIで変わる仕事と働き方」「考えてみよう!AI活用」など、計4回のカリキュラムを通じて、AIの基礎を学べるプログラムを提供する。後半には、学生自身が設定した身近なテーマの課題に対し生成AIを活用して解決する企画を考え、発表する機会を設ける。一部のカリキュラムではLINEヤフーやグループ企業ZOZOの社員も講師として登壇予定だという。

 企業向けには、「AIの基礎知識」「生成系AIによる業務改革」「AIプロジェクトの進め方とポイント」「AIプロジェクトの企画発表会」など、完全未経験でも基礎知識の取得から業務への活用までオンラインで学べる実践的なカリキュラム(計7回)を、約1か月で受講できるよう設計したプログラムを提供する。

 今回、高校生向け講座は実証実験のため一般募集はないが、今後、結果を踏まえて拡大予定。企業向け講座は1人あたりの受講料20万円、定員は約100名。詳細はLINEヤフーテックアカデミーのWebサイト内、山形県内企業向け専用フォームより問い合わせのこと。
<川端珠紀>