近畿大、生成AI連携チャットボット導入

公開日時:2024-10-07 14:15:04  
カテゴリ:ICT機器/校務

「SELFBOT」の利用画面と生成AIとの連携イメージ
「SELFBOT」の利用画面と生成AIとの連携イメージ
画像出典:近畿大学
近畿大学
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 近畿大学は2024年10月1日、生成AIなどの開発を手掛けるSELFが提供する生成AI連携チャットボット「SELFBOT」を導入した。回答のもととなるドキュメントなどから自動学習が可能で、教職員が質問や回答を考える手間が省けるうえに、より高度で柔軟な回答が可能になるという。

 近畿大学は学生からの問合せ対応に、2022年よりAIチャットボットを導入してきた。これまで、チャットボットが7万件以上の問合せに回答し、時期により変動はあるが窓口での問合せ件数は最大5〜6割程度削減されたという。ただし、これまでのチャットボットは教職員があらかじめ用意した想定質問と回答を学習させ、回答の質を高める作業を必要としていた。

 今回、ドキュメントやURLを自動学習させ、即座に回答に導ける次世代の高精度チャットボット「SELFBOT」を新たに導入。「SELFBOT」は生成AIのChatGPTと連携しており、回答のもととなるドキュメントやURLから自動学習させることができるため、教職員が質問や回答を考える手間が省けるうえに、より高度で柔軟な回答が可能となる。

 これにより、学生からの問合せ対応の効率化を促進し、窓口スタッフの業務負担軽減を目指すという。また、教職員の業務においてもチャットボットによるサポートを強化し、業務効率化を図るとしている。

 今後、近畿大学とSELFは「SELFBOT」を活用し、個々の学生にパーソナライズされた情報の提供を目指す。SELFは、自社独自のユーザー理解をテーマとしたサービスを展開しており、ユーザーの属性情報、メンタル、生活環境などに基づく個別最適化システムを保有している。将来的には、生成AIにより学生ひとりひとりの特徴や将来の目標、学習到達度などを踏まえた教育や支援を個々に提供することを目指すという。
<いろは>