立命館大、企業×学生・教員が共創する「RINC」運用開始

公開日時:2024-10-02 12:45:03  
カテゴリ:事例/企業×学校

RINCでできること
RINCでできること
画像出典:立命館大学
立命館大学
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 立命館大学は2024年10月1日、企業が学生や教員と社会課題を解決し、新たな価値を創造するための組織「RINC(Ritsumeikan Innovation Network for Co-creation)」を大阪いばらきキャンパスにてスタートしたと公表した。すでにさまざまな業種の企業から参画の意向があり、従来の大学の枠組みを超えた価値創造に期待が寄せられる。

 立命館大学では2024年度より、「社会共創推進本部」を設置し、政府・地方自治体、産業界や地域社会、世界の大学や研究機関などと連携した社会課題の発見・解決、新しい価値の創出に向けた教育・研究に取り組んでいる。その拠点として、2024年4月に竣工した新棟(H棟)に、企業と大学・教員・学生の社会共創の拠点「Co-Creation Hub」を設置。今回、さらなる展開として「RINC」をスタートした。

 RINCは、企業・自治体が有する社会課題を解決する人材育成を進めるべく、企業・学生・教員が共創し、新たな価値を創造するための会員コミュニティ。RINCに加盟する企業と学生・教員の連携を促し、共創を目指すコミュニティをキャンパス内に創り出すことで創発性人材の育成を目指す。企業は、キャンパス内に設置されたコミュニティ専用フロア内に常駐することができ、大学ならではの教育研究リソースを活用しながら、学生と共に社会における実課題の解決に取り組むことができる。

 すでに、重工業、人材派遣・人材サービス、コンサルティング、金融、自動車用品、環境ソリューションといったさまざまな業種の企業から参画の意向があるという。産官学を超えたネットワーク形成を促進することで、イベントやインターンシップ制度も拡充する予定。これまでの大学の「研究」「教育」の枠組みを超えた価値創造の拠点となることを目指すとしている。
<畑山望>