アスリート教員の登用支援、加配措置も明言…文科大臣

公開日時:2024-09-13 17:45:02  
カテゴリ:教育行政/文部科学省

文部科学省
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盛山正仁文部科学大臣の会見
盛山正仁文部科学大臣の会見
画像出典:文部科学省
 パリオリンピック・パラリンピックを契機として、外部専門人材の活躍を後押しするため、文部科学省の盛山正仁大臣は2024年9月13日、アスリートの教員登用を支援すると発表した。公立学校にオリンピアンらを任用する際は、加配措置を行うことも明言した。

 9月13日の会見で文部科学省の盛山大臣は、「学校教育の充実のためには質の高い教職員集団の構築が必要で、そのためには技術革新やグローバル化といった社会の変化なども踏まえ、多様な専門性を有する外部人材を積極的に学校現場に取り込むことが重要」と説明。外部専門人材の活躍を後押しするため、パリオリンピック・パラリンピックを契機として、アスリートの教師としての入職を支援するための新たな措置を講じる方針を示した。同日、全国の教育委員会や学校法人に通知も発出した。

 具体的には、教職を希望するアスリートのリストを作成し、採用権者に共有。オンデマンド研修パッケージの提供や特別免許状も活用し、オリンピアン、パラリンピアン、デフリンピアンを任用する場合の加配措置などを行う。

 特別免許状を活用して、外部の専門人材を任用する際、教員定数の加配措置を行うのは初めての取組み。盛山大臣は「専門知識や経験などを生かして学校の教育活動に参加してもらえることは、児童生徒や先生方にとってもプラスの効果があるのではないか」と期待を込めた。
<奥山直美>