日野市は2024年9月5日から、市内の小・中学校に通う児童・生徒および教員を対象に、ひの電子図書館が利用できるIDを付与した。この専用IDにより、市内の全児童・生徒・教員は図書館の利用者カードがなくても、ひの電子図書館を利用することができるという。

　日野市立図書館では日ごろより、授業のテーマに沿った紙の蔵書をまとめて貸し出す「学校搬送」を実施しており、授業や学校図書館の支援を行っている。また、市内の小学4年生から中学3年生を対象に「読書調査」を毎年度実施し、不読率や児童・生徒に人気の作品や作家の調査を行っている。

　今回、日野市は市内の小中学生と教員に、図書館の利用者カードがなくても、ひの電子図書館を利用できるIDを付与した。ひの電子図書館で提供している約2,000点の電子書籍のうち、子供向けの電子書籍は約900点。これには、同時アクセス数制限がない読み放題コンテンツ595点が含まれる。ひの電子図書館の専用ID配布により、子供たちの読書環境の整備や、授業での活用、学校図書館への支援を強化し、子供たちの読書活動を推進するとしている。

　インターネット上で公開されている電子資料のポータルサイト化は、公共図書館の電子図書館では全国初だという。今後、日野市立図書館では利用許諾の確認を進め、子供向けの電子資料を充実させていくとしている。児童・生徒の1人1台の学習者用端末に、ひの電子図書館のブックマークを登録することで、読みたいときに読書ができる。貸出点数は2点まで、期間は14日間（貸出日当日を含まない）。予約点数は2点まで、予約取り置き期間は、用意できた日を含めず7日間となっている。

＜いろは＞

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