大学数は796校、新設5校と募集停止2校…旺文社

公開日時:2024-06-27 17:15:03  
カテゴリ:教育行政/その他

旺文社教育情報センター
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2024年度日本の大学数の内訳 (c) 2024 旺文社 教育情報センター
2024年度日本の大学数の内訳 (c) 2024 旺文社 教育情報センター
画像出典:旺文社教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2024年6月24日、「日本の大学数 2024年度は796校」と題した日本の大学に関する基礎データをWebサイトに掲載した。2024年度時点で学生募集を行っている全国の大学は796校で、前年度から3校増加。私立大学が74.4%を占めている。

 「日本の大学数 2024年度は796校」は、旺文社の「螢雪時代4月臨時増刊、8月臨時増刊」と文部科学省資料をもとにしたもの。全国の大学の学部・学科数、学べる学問分野の設置状況などをまとめている。

 2024年度の日本の大学数(募集を停止した大学を除く)は、前年度より3校増の796校。新設は、北海道武蔵女子大学、仙台青葉学院大学、愛知医療学院大学、高知健康科学大学の私立4校、東北農林専門職大学の公立1校の計5校。募集停止は、恵泉女学園大学、神戸海星女子学院大学の私立2校。

 今後は、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学の統合、2025年4月に桃山学院大学と桃山学院教育大学の統合、2026年4月に学習院大学と学習院女子大学の統合を予定。ルーテル学院大学と高岡法科大学は、2025年度の募集停止を決めている。

 設置者別の内訳では、私立大学が74.4%(592校)、私立専門職大学が2.1%(17校)と、私立が76.5%を占める。このほか、国立大学10.3%(82校)、公立大学11.9%(95校)、公立専門職大学0.4%(3校)など。学部・学科の占有率は、総合大学が多い国立大学がやや大きくなる一方、看護系や医療系の単科大学が多い公立大学は小さくなっている。

 国立大学の学科数は、前年度の903学科から2024年度は886学科と減少。改組により、一学部複数学科から一学部一学科(複数プログラムやコース)として、学部基礎教育の徹底、レイトスペシャライゼーション、学びの横断化・柔軟化を図る例がみられ、例として富山大学経済学部・理学部、山梨大学工学部をあげている。

 学問分野別に学べる学科数を集計した結果では、「経営学・経営情報学・商学・会計学」が517学科ともっとも多く、ついで「社会学・観光学・メディア学」377学科。3年前の2021年度と比較すると、「数学・情報科学」が39学科増加している。旺文社教育情報センターは「背景には、多くの大学でデータサイエンスの分野が学べるようになったことがある」と分析している。

 国公私の設置者別に学問分野をみると、国立大学は「情報工学」「数学・情報科学」「機械工学」など、理工系が上位に並ぶとともに、教員養成系の課程が目につく。公立大学は「看護学」が1位。地域貢献という背景から、「医療・保健学」「社会福祉学」「栄養学」「食物学」なども上位に入る。私立大学は「経営学・経営情報学・商学・会計学」が圧倒的に多く、2位以下の学科を大きく上回っている。

 学べる学問分野は地区別でも集計し、上位20分野を掲載している。集計結果の詳細は、旺文社教育情報センターのWebサイトから確認できる。
<奥山直美>