東京電機大学のコンピューターセキュリティインシデント対応チーム「東京電機大学シーサート」は、2024年4月17日付けで「FIRST(The Forum of Incident Response and Security Teams)」へ、加盟が認められたことを発表した。日本の大学として初めて。
「FIRST」とは、グローバルなセキュリティインシデント(コンピューターウイルスの感染や不正アクセス、機密情報の流出など、セキュリティ上の脅威となる事象)が発生した際に対応するチームのフォーラム。チーム同士の情報交換や協力関係を構築するべく1990年に設置され、世界各国の政府機関、法執行機関、学術機関、企業のチームが加盟している。
東京電機大学は、2016年に日本シーサート協議会へ加盟するなど、かねてよりサイバーセキュリティにかかわる対応を強化していた。国内のみならず、海外の機関ともセキュリティに対する取組みについて連携を図るため、日本で初めて「FIRST」に加盟したチーム「JPCERT/CC」や、日立グループの組織内チーム「HIRT」の協力を得ながら、「FIRST」への加盟を目指してきたという。
そして今回、「東京電機大学シーサート」における組織体制、およびこれまでの活動が基準を満たしたとされ、「FIRST」への加盟が承認された。日本の大学としては初めてだという。
東京電機大学は、今回の加盟を機に、ほかのFIRST加盟団体とも連携して、マルウェア感染や不正アクセス、情報漏えいといったインシデントへの対応だけではなく、人材育成などを含めて、今後のサイバーセキュリティの取組みをさらに強化していくとしている。
東京電機大シーサート「FIRST」に加盟…サイバーセキュリティ強化
公開日時:2024-05-31 17:45:03
カテゴリ:教育行政/その他
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<木村 薫>
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