ICU×東京女子大、リベラルアーツ教育を相互提供

公開日時:2024-04-30 14:15:03  
カテゴリ:教育行政/その他

出席者による記念撮影
出席者による記念撮影
岩切正一郎ICU学長と森本あんり東京女子大学学長
岩切正一郎ICU学長と森本あんり東京女子大学学長
 国際基督教大学(ICU)と東京女子大学は2024年4月26日、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育を実践しているという共通点に鑑み、包括協定を締結した。今後、人材や学術・情報の交換やグローバル化の推進を目指す。

 国際基督教大学は1953年の建学時から、国際的社会人としての教養をもち、神と人とに奉仕する人材を育成するべく日英バイリンガルのリベラルアーツ教育を実践してきた。2008年からはメジャー制を導入し、文理を超えた広い視野と専門性を高める学びを促進している。中期計画ではリベラルアーツの社会実装にむけて、数理・情報・データサイエンスを含めた一般教育のさらなる充実や国際連携強化を目指している。

 また、東京女子大学は1918年の創立時より、キリスト教の精神をもって人格形成の基礎としたリベラルアーツを柱とする女子高等教育を実施。2024年は現代教養学部において、全学共通カリキュラムの改編を行い、2025年度に6学科構成の学科再編を予定している。分野横断型授業、AI・データサイエンス教育、産学連携授業や海外研修に力を入れ、さらなるリベラルアーツ教育の進化を目指している。

 今回の協定で、両者は「学生(大学院生、留学生を含む)および教職員の相互交流」「教育・研究に関する学術交流と情報交換」「グローバル化の推進」について、包括的な連携を深めていくと発表。

 今後、世界規模の急激な社会環境の変化に対応していく学びの形として、互いにリベラルアーツ教育のリソースを提供することにより、学生たちが広い視野と視座をもち、知的関心を高めながら交流していくことが期待されるという。
<木村 薫>